その1
( シリーズ横浜みなと散策 8)
横浜開港後外国人居留地となった山手地区は、関内の南側の丘陵地帯に位置し、その面影を留める外国人の洋館や学校、教会が立ち並び今も異国情緒が溢れる高級住宅街です。 今回は山手本通りを散策し洋館めぐりをすることにしました。 スタート地はJR石川町駅、終着は港の見える丘公園を通ってみなとみらい線元町・中華街駅のコースです。 石川町駅を出てすぐ結構急な大丸谷坂を5分ほど上ると山手イタリヤ山庭園に着きます。 イタリア山庭園の由来は明治時代初期の一時期ここにイタリア領事館が置かれていたことに由来するとのことです。 庭園は幾何学的に配され、四季おりおりの花が彩り、高台の庭園から市街地のビル群を眺めることが出来ます。 園内には木造建築の外交官の家とブラフ18番館の二つが建っています。 |
庭園からの眺め | |
丘の上にある庭園からはみなとみらいの高層ビル群が眺められます。 また、庭園内には随所にベンチが置かれゆったりと解放感に溢れた雰囲気でくつろぐことが出来ます。 |
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外交官の家 | |
明治政府の外交官内田定槌の邸宅としてアメリカ人建築家が設計し、東京は渋谷に1910年(明治43年)に塔屋付き木造2階建ての西洋館として建てられ、1997年(平成9年)お孫さんから横浜市に寄贈され、ここイタリア山庭園に移築復元し一般公開されています。 なお、付属棟にはテラス付きの喫茶コーナーも設けられています。 |
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ブラフ18番館 | |
木立に囲まれて立つブラフ18番館は関東大震災後山手町にフランス瓦の赤い屋根、暖炉の煙突、上げ下げ窓の鎧戸など大正期の外国人住宅の特徴を凝縮して建てられた木造西洋館です。 1991年(平成3年)横浜市に寄贈されここに移築復元。外交官の家もそうですが、内部も公開されています。 |
外交官の家の正面玄関前の道(尾根への道)を通って山手本通りへ出ると、ここは閑静な高級住宅街、道路両側の歩道は石畳敷き、アスファルトと違ってちょっと歩きづらい。 山手町を通ると薄緑の尖塔が印象的なカトリック山手教会が見えるのですが、今回は残念ながら建物は修復中の様でテントに覆われ尖塔部の一部しか見ることはできませんでした。 またこの通り沿いにはフェリス女学院中学校や高校など歴史のある学校などもあります。そして歩くこと約15分ほどでエリスマン邸が建つ元町公園に着きます。 エリスマン邸の西側には路地を挟んでベーリックホール、山手本通りを挟んで反対側には山手234番館やカフェのえの木ていなどの洋館が建っています。 またこの辺りは広場のように整備されておりスケッチをする人や一休みする人達も多く、横浜山手の観光名所の一つになっています。 |
山手本通り、歩道は石畳敷き、瀟洒な建物も多く閑静な住宅街です。 | |
通り沿いには歴史のある学校や教会などが建っています。 | |
公園前は小さな広場になっており一休みする人達やスケッチをする人など、道路沿いには明治時代の交番を模した公衆電話ボックスがあります。 | |
ベーリックホール | |
イギリス人貿易商ベリック氏の邸宅として、1930年(昭和5年)にアメリカ人建築家によって設計され、第二次世界大戦まで住宅として使用されたとのこと。 現存する山手エリアの外国人住宅の中では最大規模を誇る建物で玄関の3連アーチや屋根瓦を持つ煙突など多彩な装飾を持つ西洋館です。内部は無料公開され自由に見学することが出来ます。 |
エリスマン邸や、外国人墓地など次回「山手本通り散策・その2」でご紹介します。
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