オーストリア ウイーンとグラーツ観光の旅その2


スイス、ドイツ、プラハ方面などに向かう国際長距離列車が発着するウイーン中央駅からレイルジェット特急でグラーツ中央駅へと向かう。
列車は山間を縫って高原を走る。車窓からは初夏に近い季節とあって山や小高い丘も畑もすべてが緑で溢れている。
丘の中腹には茶褐色の屋根の上に煙突が一つ、二つと立った家や同じような作りの家の集落も見える。時たま牛や羊が放牧されのどかに草を食んでいたりもする。
なかなか景色に富んだ風景が展開する。
こうして約2時間半の旅は終わりグラーツ中央駅に着いた。
グラーツはオーストリア人口第2の都市であり、学園都市、市郊外は自動車関連産業が盛んであり、エッゲンベルク城そして街の中心部旧市街はグラーツ市歴史地区として世界遺産に登録されている。


グラーツ観光
 
 ハウプト広場
グラーツ中央駅から街の中心部にあるハウプト広場まではおよそ1.5q。広場近くにはムーア川が流れている。それほど川幅があるわけではないが水量が多く流れも速い。
ハウプト広場には市民から敬愛されたヨハン大公の像が立っている。
像の近くには、アイスや飲み物、果物などの出店、小さな市場などがあり活況を呈している。
また、ここにはトラムと云われる路面電車が通り、短い間隔で各方面向け発着、交差する線路のポイントを見事に切り分けて走っている。
素人考えで、多分コンピューターで制御しているんだろうなーなどと変なところに感心して暫くトラムの走行を眺めていました。
電車と云えばトラムの他グラーツでは、2連、3連結のバスが市内を多数走っているのを見かけます。
広場に面して、市庁舎や州庁舎、少し離れて坂を上った所に王宮跡があり、二重らせん階段、そして道路を挟んで反対側にドームと云われる教会、近くの小高い岩山には時計塔などがあります。
ここは観光ポイントが結構近くに集まっている所と云えます。
 
ハウプト広場の「シュタイヤーのプリンス」として親しまれたヨハン大公像 
 
ハウプト広場の賑わい(後方は市庁舎) 
 
左の写真は1569年創業の宮廷御用達の老舗のパン屋。家族経営で現在まで続いていると云う。右の写真はパン屋さんの近く王宮跡に残る石の二重らせん階段で途中から左右に別れ、ぐるっと回ってまた一つになると云う構造。この階段のみが残っており王宮は現存しない。 
 
 
ハウプト広場の近く小高い岩山の上に13世紀に建てられた時計塔で長針が時刻、短針が分を指し文字盤の直径が5m以上と云う。 
 
 
時計塔のある岩山の上からムーア川を挟んで対岸の町を見ると茶褐色の屋根瓦と教会の尖塔などが見える。 
 
 
 
二重らせん階段のある王宮跡の道路を挟んで反対側にドームがあります(上の写真)。
次の写真は教会の主祭壇。
 
 
 
ムーア川に浮かぶカフェとアートスペースがあるムーアイゼル。 


 エッゲンベルク城(世界遺産)
グラーツ市街の歴史地区から約3q程離れた所に城はあります。17世紀に建てられた城で、宇宙的な発想をもとに、4本の柱は4大元素、窓の総数365は1年間の日数、3階の連続する広間の数24は1日の時間など、暦や時間に由来する数を用いて城は造られていると云うことです。
また広大な庭園にはクジャクが放たれており、観光で訪れた子供たちの人気を集めていました。
 


市内ではたくさんの教会を見かけました。2つほどご紹介します。
 郊外の小高い丘の上に建つマリアトロスト教会
 
 住宅地区に建つ教会


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