情緒溢れる加賀百万石の城下町・金沢。
魅力あるスポットは多数ありますが、限られた時間の旅。観光は兼六園、金沢城公園、忍者寺とその近くを見ることにしました。
夜は金沢の街に出て北陸の新鮮な魚や旬の野菜がずらりと並ぶ「金沢市民の台所」と云われる近江市場を、そして金沢のメインストリート、ショッピングやグルメを堪能できる香林坊&片町へと足を伸ばし街をあちこち散策しました。


日蓮宗/正久山 妙立寺 人呼んで忍者寺

外見は普通の二階建て寺院ですが、内部は四階建て七層に
なっており、中二階、中中二階など複雑な構造になっています。
部屋数が二十三、階段数が二十九もありまるで迷路。
落とし穴階段、本堂裏隠し階段、仕掛け賽銭箱等々巧妙な仕掛けが
あちこちに施されています。
これらについて寺院の案内係りの女性が詳しく
説明してくれました。但し内部写真は撮影禁止です。

この寺は初代藩主前田利家公が「祈願所」として建立したのを、
三代藩主利常公が加賀城近くから1643年移築したのだそうです。
当時は徳川幕府が日本全国を統一するため些細なことを理由に
多くの諸大名を取り潰した頃であり、利常公は鼻毛を伸ばし
馬鹿殿様を演じ謀反などありえないと幕府を安心させる、その一方で
武士が起居できる寺院群を現在の寺町に新築、その中心に
監視所の役割をもつ忍者寺とも呼ばれる妙立寺を建立し、
万一の事態に備えたのだそうです。


金沢三茶屋街の1つ西茶屋街

『東茶屋街」「主計町」と並ぶ西茶屋街。その昔、多くの武士が
通ったとのことで、今も料亭が軒を並べ夜には三味線の音が
聞こえるそうです。


日本三名園の1つ。 特別名勝 兼六園

1676年五代藩主・前田綱紀に始まり、歴代藩主が長い年月と
莫大な財力を投じて作庭したのだそうです。
兼六園の象徴・徽軫(ことじ)灯籠と霞ケ池、夕顔亭、翠滝と瓢(ひさご)池、
根上松(ねあがりのまつ)、曲水など写真を掲載しましたのでご覧下さい。


金沢城公園 石川門
鶴の丸土塀と橋爪門続櫓 五十間長屋内部(伝統木造工法)

加賀藩主前田家の居城。石川門や30間長屋は江戸時代から残る建物、
50間長屋、橋爪門続櫓などは平成13年古文書や古絵図などを
元に復元されたという。
屋根は鉛瓦、塀は海鼠(なまこ)壁の板瓦でふさがれており
威風漂う佇まいです。


旅 その1へ