このバスは、金沢駅から能登有料道路を通って、輪島朝市と輪島漆器会館、そして能登半島西側(日本海)に沿って總持寺・厳門・千里浜なぎさドライブウェイを巡って金沢駅に戻る定期観光バスです。
観光コースに入ってはいませんでしが、松本清張フアンとしては清張の小説「ゼロの焦点」の舞台として有名な高さ35メートルの日本海に面した断崖絶壁・能登金剛「ヤセの断崖」をぜひ一度一望してみたかったです。
今回は、青い海と高い空、涼やかな海風を受けての夏の能登を満喫いたしましたが、同小説にも描かれている冬の能登、時折テレビの映像でも紹介される裏日本特有の雪と荒波の日本海も一度訪れてみたいと思いました。


輪島朝市

露店を開くのは市内の農家や漁師町のおばあちゃんやお母さんたちだそうで「寄ってくだー」「買うてくだー」と方言で親しみやすく、賑やかな売り声がとても魅力的でした。
旬の野菜、魚介類、干物、能登の名産、輪島のお菓子、民芸品などなどが売られていました。
試食サンプルもいろいろ皿に載せてあり、ついつい手を伸ばして美味しく賞味させていただきました。


輪島漆器会館

漆器会館1階は輪島塗販売コーナー。
2階は輪島塗資料館で重要有形民俗文化財指定の作品
など多数が展示されていました。
また輪島塗り実演コーナーもありました。


曹洞宗大本山總持寺祖院

今から700年前蛍山紹瑾禅師によって開創されたのだそうです。
明治31年に災禍により七堂伽藍の大部分を焼失し、
これを機に布教伝道の中心を横浜市鶴見に大本山を移し總持寺祖院
として2万坪の境内には、その後七堂伽藍も建立され、山水古木とも
調和し風光幽玄な曹洞宗大本山の面影をしのばせています。
しかしながら、輪島市沖を震源とする2007年3月25日に起こった
震度6強の能登半島地震は今も法堂(大祖堂)などの建物に大きな
被害の爪あとを残しており地震発生から2年、復旧工事は
進められてはいるが、床板の段差ズレなど被害当時
そのままの箇所も見受けられました。


能登金剛・厳門(がんもん)

老松が生い茂る海に突き出した岩盤を日本海の荒波が長い年月
かけて削り取り貫通させた洞門は幅6m、高さ15m、奥行き60m、
小船であれば通り抜けることが出来るそうです。
また、周辺にはさまざまな形状の奇岩・珍岩も多数見られ能登金剛を
象徴する景勝地であります。巌門は遊覧船に乗って撮りました。


千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ

長さ約8Kmの日本唯一の砂浜道路。粒子の細かい砂が塩で固く締り
大型バスも走行可能なのだそうです。
青い海を眺めながらサザエのつぼ焼き・焼きハマグリ
を頬張りました、最高の美味でした。


次回は旅 その3として金沢忍者寺・兼六園・・・をご紹介します。


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