某旅行社の、ツアータイトル「新宿発 バスでは行けない・・・東日本最大落差精進ケ滝・4つの滝との出会い」との新聞広告を目にしました。この渓谷の名を聞いたことがありませんでしたし、東日本最大と言えば、華厳の滝や称名滝がイメージにあって、滝大好き人間の私は、大いなる期待を持って参加してみました。
 渓谷の名勝は「いしうとろがわけいこく」と言い、山梨県北杜市、石空川沿いの遊歩道です。


 
行程順を無視して、先ず、最終目的の観瀑台からの精進ケ滝です。二段の滝の上段が「精進ケ滝」、下段は「九段の滝」です。観瀑台からはかなり距離が離れているので、規模には驚きを覚えつつも、迫力は今一です。
ネットで調べた所、落差121mで、日本の滝100選のひとつ、華厳の滝は落差97mでした。
 
 
ツアー参加者41名。大型バスで現地付近の甲斐駒カントリークラブ駐車場へ。ここで中型タクシー5台に分乗して渓谷入り口駐車場到着。2班に分かれて現地ガイド引率で、この吊橋が出発地点です。
 
スタートして比較的なだらかなアップ・ダウンを歩き、着いたのが一の滝(魚止の滝)です。
適切に表現出来なくて、誠に残念なのですが、この先は結構な覚悟が必要でした。ご想像ください。
 
遊歩道は次第に石や岩場で、しかも登り下りの繰り返し。その上、吊橋や手すりに掴まりながらの階段等々・・
二の滝(初見の滝)です。写真左端に黒っぽく見えるのは、足を踏み外したら、転落しそうな急な階段でした。
 
吊橋や階段の一部は、歩行者の人数制限があって3名ずつ、加えて、前のメンバーから3m間隔などなど。
何度か躓きながら、正直なところ息も絶え絶え、やっと三の滝(見返りの滝)到達でした。
 
 
このトレッキング・コ−ス、旅行社の基準による難易度は、ハイキング初級と表示されていましたが、私にはかなりきついコースでした。ガイドの説明によると、観瀑台からの展望は、必ずしも良くない時が多いそうですが、お世辞かも知れませんが、この日は快晴で素晴らしい眺望、しかも紅葉も見頃でした。
この精進ケ滝の名前は、その昔、神仏に祈願するため、この滝の水を浴びて心身の穢れを流したことに由来するんだそうですが、観瀑台から滝壺まで、正規の遊歩道は存在せず、更に危険な場所が多いそうです。
ここ観瀑台までのコースも、間もなく12月上旬から4月まで冬季閉鎖されるとのことです。



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