日中関係にキナ臭い匂いがしています。政治向きのことは良く分かりませんが、日本にはない、中国の絶景大好き人間の私には、安全な旅行が出来るよう願うのみです。
今回も4月の「黄山」に続いて、黒沢さんと、世界自然遺産「武陵源」を中心とする中国、湖南省の張家界へ行ってきました。
初回に”鳳凰古城”、2回目に3,000本超の石柱が林立する”張家界国家森林公園”、最後に”武陵源”の3回に分けて連載します。



中国で最も美しい小城と言われる”鳳凰古城”は、城壁に沿って流れる「沱江河」と幾つかの城門に囲まれた古街です。
春秋戦国時代から清代に至るまで、軍事政治の中心として繁栄した、当時の風景がほぼ完全な形で残された、古さの中にも美しさのある街並みです。


上海からバスで約4時間半、ほとんど悪路の山道を行きます。この日は、韓国人のツアーが多く、日本人観光客は記憶では全く見かけませんでした。
これは観光用に作られた、街のシンボル、”鳳凰”のモニュメントです。


以下に、街中の風景を6枚ご紹介します。2段目右は、当地名物の「生姜飴」を練っているところです。試食だけしてみましたが、喉がヒリヒリしました。


城壁の遊歩道を行くと、塔があり橋があり、目の下にはお土産屋や飲食店、更には古い建物の一部壊れかかった屋根などが見られます。道の右外側は旅館です。


街全体を包み込む「沱江河」の下流です。このあたりから小舟で川下りをしました。
以下の写真のように、川の増水に備えた民家や、商店が見られます。また川の水は生活用水として、洗濯などにも利用されます。


川の上流にも大きな橋や民家が見られ、その後ろには山並みと、美しい景観が遠望されました。
橋の上の派手な色の衣装の女性は、土地の苗族の娘の衣装を
観光客に写真用に有料で
貸し出し、地元民の収入にしているものです。



舟はここでUターンして下船場に戻ります。中央の「万名塔」の故事来歴は忘れましたが、この付近には、遐昌閣、万寿宮、奪翠楼などの往時を偲ぶ風景が、俗世界を離れた桃源郷のような趣き、と賞賛されているんだそうです。
また、鳳凰古城郊外には、北の万里の長城に対する、長さ380kmの南方長城があり、ここへも
行きたかったのですが、残念ながら今回のコースから外れていました。


 中国、湖南省 張家界世界自然遺産の旅
その2 張家界国家森林公園へ
   
 世界自然遺産−張家界・武陵源
索渓峪&天使山自然保護区
最終回 仙女散花へ
  



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