数社の旅行社から、結構頻繁に送られてくるパンフの中に、春分の日に、カンボジア最大遺跡の上から昇る朝日鑑賞、というツアーがありました。勿論、ベトナム経由です。
ベトナムまで飛行時間約6時間、時差は2時間、ちょっと興味をひかれて参加してみました。
この界隈の地理も歴史も不案内で、フランスが統治していたインドシナとシャム程度の知識と、戦後の日本に活況をもたらした(?)ベトナム戦争くらいの認識でした。遺跡めぐりでしたから、よく歩き、気温も高かったので、たっぷり汗をかき、ビールをたくさん飲みました。
概要をご紹介します。



タイトル写真は、現在のインドシナ半島を、横にしたものです。
ベトナムは、日本の地形をややスリムにしたようで、南北に縦長です。ベトナムもカンボジアも、ほぼ同じような国情で、日本に比べれば勿論後進国ですが、遥かに物が豊富で、活気にあふれていました。
カンボジアの方が、ベトナムよりやや落ち着いた印象でした。
道路はバイクの渦、マーケットには、肉・魚・野菜・果物等々何でもありです。
   
ベトナム、ホーチミンからバスで約2時間。メコン川クルーズです。
この橋はかなり長距離で、不確かな記憶ですが、この橋の建設には、日本の企業がかかわったとか。川には、船上生活者の住宅があって、最低限の日常を彷彿とさせました。
   
ツアー2日目の午後、ベトナムから空路カンボジアに移動しました。
3日目は朝からアンコール遺跡群観光、午後はアンコールワット観光でした。
この国の歴史は、仏教とイスラム教のせめぎ合いだったようです。その為か遺跡も、その時代の力関係で存続しており、ガイドにより石に刻まれた図柄の解説がありましたが、チンプンカンプン・・   
   
カンボジア入国時ツアーガイドから天候について、曇りで降水確率80〜90%と聞かされていました。
この日は、西側のプレループ遺跡からの夕日鑑賞で、多数の観光客が遺跡の最上部で待ち受けることになりました。
左の写真は、曇り空から一瞬日が差した遺跡、右側の写真は、集合時刻ぎりぎりまで
粘って撮った、真っ赤な夕日です。雲が邪魔していましたが、粘った甲斐がありました
   
朝日鑑賞のため、朝食前のまだ薄暗いうちにホテルを出発して、日の出を待ちました。
我々の願いが通じたのか、この日は朝から無風快晴といった空模様で、やがて真っ赤な太陽が昇ると、ギャラリーの間から歓声が上がり、思い思いにシャッターを切ったものです。夕食後空路ハノイへ。
   
朝ホテルからバスで4時間移動して、午後からたっぷり時間をかけて世界遺産ハロン湾ディナークルーズへ。ハロン湾は、海の桂林と称されていますが、この時期の海の色は低調で冴えず、桂林の方が遥かに迫力がありました。
左の写真は、ハロン湾のシンボルと言われる闘鶏岩です。
   
 
左側の写真は、漁師の筏で、魚や貝類をストックしていました。漁師は、下船した我々観光客にも抜け目なく商売。私もシャコと貝を購入して、船上で調理してもらいましたが、20cmを超すシャコは誠に美味でした。
右側の写真は、これから下船観光する鍾乳洞の入り口です。
   
 
鍾乳洞観光は、ここベトナム随一の名勝、ハロン湾クルーズの目玉の一つなのですが、隣国中国の影響なのか、赤、青、緑、黄色などでライトアップしていて、私はあまり好きになれません。 
   
 
日本へ帰国する日の夕方、1,000年もの歴史を持つ、ベトナムの伝統芸術のひとつ「水上人形劇」を鑑賞しました。ストーリーはあらかじめ日本語のプリントが配布されていました。日本では見られない演目で、小一時間退屈せずに楽しめました。
この後、夜行便で、翌朝無事成田へ帰着しました。



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